村田園さんの『万能茶(粋)』がおいしくて、何だか身体にも良い感じの健康茶であることから、原料について色々と興味がわいて調べてみようかな、なんて思う今日この頃。
今回は、飲み口が薄甘い『甜茶(てんちゃ)』について、思い出話もまじえながらちょっとお喋りタイム。
そもそも私にとって予想外の効果というか効能らしきものがあった『万能茶(粋)』ですが、おいしくて身体に良い食品が気にはなるものの、世の中にはたくさんのモノが溢れていて、どれが好みに合うのか試食や試飲も無しに選ぶのは難しいものです。
そこでやはり参考にするのは、身近な人からの話やショップレビュー、使っている人がブログやホームページでおすすめしているものだったりしませんか。
そういった情報をきっかけに、お試し価格のものを試してみたり、あるいは少しおすそ分けでいただいたり。
私が始めて『甜茶(てんちゃ)』を口にしたのもそんな風で、親戚宅へ訪問している時のことでした。
ほうじ茶のような色のお茶をいただき、何だかうっすら甘いのと香りが違う事に気付いたところ、そのお茶の名前『甜茶(てんちゃ)』を教えてもらったのでした。
お砂糖系のものを入れていないのに、不思議と甘いお茶というイメージでしたが、「花粉症に良いって聞いて飲んでるのよ」とのことで、世の中には色んなお茶があるものだなぁ、と思ったものです。
当時は、緑茶系や紅茶といったお茶類に加えて、ウーロン茶などの中国茶を少し知り始めたくらいの頃。
「烏龍茶(ウーロン茶)を飲んだら、脂肪が身に付かない」という、ダイエット要素から注目していたのですけれど。
ともかくその頃は花粉症のような目の不快感や喉や鼻のムズムズした症状とは無縁で、お茶にも色々な効果があるんだなぁ、といったぼんやりとした印象。
でも、飲んで痩せるとか、飲んで花粉症が治まるとかあったら、やっぱり飲んでみようかなって思いますよね。
ちなみに飲んで痩せるといえば、「烏龍茶(ウーロン茶)は脂肪を分解するから、太らないんだって!」と私に力説していた母は、飲みなれない中国茶を「クセがある味ねぇ」といいながらもしょっちゅう飲んでいました。
が!それで痩せたかというと、「烏龍茶を飲んでるから大丈夫!」的な感覚で、甘味を食べる量を減らさなかったので、「だめだわ、痩せない…」となっておりました。
何か、根本的な問題がある気がしますが、ここは指摘していいのかどうか。親子喧嘩勃発はいやずら。
ともかく、口当たりがさっぱりしているので、時折飲んだりはしていたようですが、つまりは嗜好品なので元より好きなカフェオレや麦茶へと回帰しておりました。
で、『甜茶(てんちゃ)』のお話ですが、甘味は好きなのに、薄甘い甜茶にはイマイチ興味を魅かれなかった母は、ウーロン茶程のブームにならずに親戚におすそ分けしていただいた分を飲みきると、そこで『甜茶(てんちゃ)』タイムはおしまいに。
私の中では強烈に結びついた「花粉症」と『甜茶(てんちゃ)』というキーワードは、長年忘れる事無く脳の片隅に記憶される事となりました。
それほどお茶と効果、効能という事にインパクトがあったということなのですが。
そんなこんなで現在、村田園さんの『万能茶(粋)』を件の母より貰って愛飲しているのですが、そのパッケージ裏の原材料に『甜茶(てんちゃ)』の文字を見つけて「あ!コレって」と、当時の出来事が走馬灯の様に…って、いやいやまだまだ生きてます。
ともかく勢いよく思い出して、「だから“花粉症”っぽい症状が軽くなったのね」、と合点がいった次第。
(花粉症っぽいというのは、確かに外出したり、窓際にいたりすると、目が痒くなったり、喉や鼻の奥が超絶不快になり、鼻水が止まらなくなるものの、病院で症状を抑える薬を貰うのには躊躇しているので、正式に診断されたわけでは無いためです。)
もちろん村田園さんの『万能茶(粋)』は、様々な種類のものがブレンドされているので、『甜茶(てんちゃ)』が全てではないのだと思います。
さらに調べてみたら、厚生労働省では花粉症に関して「効果の不確かな民間療法」の一覧に『甜茶(てんちゃ)』があるではありませんか!
むー、これはどういった事なのでしょうか。
インターネットなどでよく「バラ科の甜茶/甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」が良いといわれていますが、この事の元となったのは、サントリーなどの研究での「抽出成分に含まれるポリフェノールの抗アレルギー作用についての実験結果」の学会発表(1994年)のようです。
つまり、厚生労働省による民間療法の実態調査や聞き取り全国調査において、この実験に関するデータを裏付け出来るだけの十分な評価が患者さん方から得られなかったようです。
うーーん、同じ条件での実験や調査では無いようなので、個人的にはこの結果についてはある意味正しくて、ある意味違うんだろうなぁ、と。
アレルギー症状って体調や体質だけでなく、ストレスも関係しているようですし、感覚に対する感受性や表現も個人でマチマチですよねぇ。
難しい事はわかりませんが、統計学的な数値としての結論よりも、出来ればプラセボ効果(偽薬でも有効性がある事)でも、症状が軽くなればそれはその人にとって効果があるものとならないのでしょうか。ちょっとした疑問。
人それぞれ顔や姿形が違うように、ある人には有効でも、ある人には全く効果無しとか、ありそうだと思いませんか。
で、ほとんどの人に満遍なく効くのがお薬というわけですよね。
もちろん症状によっては、診察してもらう方が良いですし、その方が早く症状が治まる可能性は高いのですから。
でも、普段の嗜好品にも気をつけてみるとか、身体に良さそうなものを飲食するのは有りですよね。
気に入っておいしかったら食べ続けますし、好みの味ではないは他のものを選択しますし、民間療法で完治を目指すという重い思いではなく、生活にプラスアルファするものとしての気軽なチョイスのひとつ。
実際に試してみないと分からないところはあるので、まずは気になったらお試しですよね。
そもそも『甜茶(てんちゃ)』は、中国南部で古くから愛飲されている薬草茶(健康茶)のひとつ。その点からも安心感があります。
抗アレルギー作用が期待されるポリフェノールは、バラ科の植物から出来ているものがいいのだそう。
ということで、一般的なお茶はツバキ科なので、元より全く異なる漢方系のお茶ですね。
飲み方は手軽なティーパックのものにお湯をそそいで楽しむのもいいですし、漢方茶のように煎じて飲むのも風味をしっかりと味わえて素敵なティータイムになりそうです。
ノンカフェインなので、昼夜を気にせず飲めるのも嬉しいところ。
いつものお茶を春先だけでも変えてみるのもいいかもしれません。